昭和十七年七月二十七日 ― 2020年03月22日 15:30
七月二十七日
朝御飯を食べてゐたら、ヒョッコリ叔母様が東京からかへっていらっしゃった。明日だらうと思ってゐたのでびっくりした。しばらく御飯を続けてゐると食堂の向ふ側のガラスをだれかたゝいた。其の時、食堂には皆のこらず居たので、だれだかわからない。驚いて外へとびだしたら、何とモンチャンだった。今日の御客様は両方ともうれしかった。
朝御飯を食べてゐたら、ヒョッコリ叔母様が東京からかへっていらっしゃった。明日だらうと思ってゐたのでびっくりした。しばらく御飯を続けてゐると食堂の向ふ側のガラスをだれかたゝいた。其の時、食堂には皆のこらず居たので、だれだかわからない。驚いて外へとびだしたら、何とモンチャンだった。今日の御客様は両方ともうれしかった。
今日は吾妻牧場※へ行く豫定。叔母様と中井さんは留守番でモンチャン、御姉様、私達それに榮坊に行ってもらった。途中まで來てモンチャンは疲れたといって家へ歸った。牧場の近くになって江沢さんが眞赤なブラウスを着ていらしたことに気が附いた。もし牛がおこったら大変なので榮坊のレインコートを着て牧場に入った。
芝生が一面に続いてゐて、大きな木の下になった場所でおべんたうをひろげた。きのふと同じ様なおむすびとかんづめ。とてもおいしい。良い天気にこんな景色のいゝ芝生の上で食べればおむすびだけだっておいしいね、と誰かゞ言ふ。ほんとにさうだ。御飯のあと、しりとりや物語を続ける遊びをして早目に引き上げた。
※吾妻牧場 淺間牧場もあった
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