和子さんの冬休み絵日記 ― 2020年12月27日 17:13
昭和十七年 一月一日 木曜 睛
大東亞戰爭下に十五の春をむかへた。
新年のごあいさつをし、おとそを飲んで御雜煮を祝って學校へ行く。新春の陽が街の上に出初めた。
學校へ行くと、おめでたうを言ひ會ふのにいそがしい。皆さんお元気らしかった。
式が終って、早くかへらうと思ってゐたが御清掃があることになった。一寸がっかりしたが、事が靖國神社の御清掃、ほかのことならとにかく何で不平などいへようか。
家へ歸ると父母達が義兄(姉の夫)のらしい部隊が新聞に出てゐて、苦戰ゐるらしいといって心配して居られた。
着がへて新宅(となり)へ新年のあいさつに行って、百人一首などして遊んだ。去年より大分とれる様になった。
父の會社の御客様に御料理を持って行くと、ずい分おおきくなりましたね、といはれる。
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