絵日記少女のその後 ― 2020年06月06日 14:26
前列左端がこの絵日記の作者、故・井上和子です。この写真はおそらく昭和16年か17年に写真館で撮ったと思われます。母の腕にあるのは自分達で作ったおそろいのブローチです。「4 PETITES FILLES ESPIEGLES」4人のいたずら娘、とミシン刺繍してもらいそれをボタンでくるんだお手製です。
絵日記のあとがき ― 2020年06月06日 14:40
四冊の絵日記は原作者井上和子が七十年間手元に保存していたものです。娘の深澤涼子がそれを知っていて、自分の仕事として小冊子を作ってみたいといい出したことから母娘の復刻作業が始まりました。
写真、資料を探し、度々の編集会議。旧かなづかい、旧漢字、今や死語となった昔の言葉、古い紙のシミ。編集者にとっては難問題がたくさんあったと思われます。
自宅のテーブルが印刷所で、パソコンで文字を打ち直し、一枚づつの手刷り印刷、製本、和綴じ。手間のかかる作業で、最初の一巻が出来上がるまでに約三年の歳月を要しています。改めて御苦労様と御礼をいいたいです。
そして、兄の絵を探し出してくれた姪の土屋昭子さんと、軽井沢で昔の別荘を見つけてくれた土屋理義さんご両人にも深く感謝いたします。
平成二十四年三月十九日 井上 和子 記
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